エルデンリング雑感想

この度、無事にエルデンリングをクリアしてエルデの王になりました。

ステータス見ればわかるんですが、今作は魔法剣士でした。かなりワガママなステ振りをしたお陰で、生命力がかなり割を食いましたね……。お陰で道中でもボスでも苦労することになりました。

クリア時間は275時間でしたが、つけっぱで放置している時間もあったので、250時間とか?かなりのんびり探索していたこともあって、すごい時間になったなと思います。

 

マレニアで詰みかけてクリアできないんじゃないかとかありましたが、まぁどうにかこうにか。白霊……今作は金霊とでも呼ぶんですかね。は、出来る限り呼ばず、遺灰も出来る限り呼ばずやってました。

そんなわけで、今回はエルデンリングのレビュー的なことをやっていこうかなと思います。軽くね。

プレイしていて「良いなぁ!」と思った部分、「これはどうなん?」と思った部分どちらもつらつらと書いていこうと思います。普通にネタバレもあるので、これからプレイするよ!という人は見ない方が良いかもしれない。

「わかる~」って共感しながら読んでもらえれば何より。それではレッツスタート。

 

 

好きだったとこ

過去作の要素

私は今まで、フロムのアクションゲーム……デモンズソウルから連なるシリーズは、

・Bloodborne

ダークソウル3

・SEKIRO

の3作をプレイ済みです。どれも一応DLCまで含めてクリアまでやっています。

個人的に、シリーズもの(厳密には違うけれど)で過去作をやっているとニヤリと出来る……そんな要素は作品にとってプラスだと思っていまして、エルデンリングもばっちりそういった要素があると感じましたね。

 

ます始めに、SEKIROをプレイした人ならば誰もが気をひかれたであろうキャラクリ画面での「葦の地」というワード。侍という今までにない素性も合わさり、SEKIROを連想せずにはいられません。

もっとも、この「葦」という単語自体に、「古い日本」を指す意味合いがあるようですので、あまりこの言葉を以てSEKIROに繋げすぎるのもよくないのかもしれませんが。私としてはSEKIRO要素だと思いたい。

 

SEKIRO要素と言えば、エレオノーラの双薙刀と翁面。

エレオノーラの双薙刀という武器があるのですが、その名の通りカテゴリは両刃剣。柄の両端に刃のついた武器です。この武器、葦の地で鍛えられた武器と記述があり、その鍔がSEKIROに登場する武器である不死斬りのものと一致するんですよね。

私は最初に幻影で見て、「えっ、不死斬り持ってる人いる!?」と驚いたもんです。この武器の持ち主であるエレオノーラについては多くは語られないのですが、その経歴が気になりますね。

 

そして、翁面。

こちらは兜に相当する防具なのですが、歯を向いて怒る翁の顔を模した面です。気になったのはフレーバーテキスト。この中に「そして、翁は修羅となった」の一文があります。

修羅。SEKIROをプレイした忍の方であれば、素通りは出来ないワードではないでしょうか。

わざわざこのようなワードを登場させるあたり、ここにも過去作のにほいを感じました。

 

ダークソウルからは神肌のふたり。よりによってオンスモと四人の公王を掛け合わせるとかいう地獄みたいなオマージュでした。

"ふたり"ってなんだよ!というツッコミをしながら倒しましたが、なかなか面白いオマージュだったんじゃないかと思います。私は意外とこのボスは嫌いじゃありません。

 

次に、モーンの城とイレーナ。

ダークソウル3をやった不死人の皆さんであれば、「えっ?」となった方も多いんじゃないですかね。

ダークソウル3には、聖女イリーナとその騎士モーンという人物が登場します。名前、あまりにも似てません?っていうね。

まぁ、片や城の名前で片や名前一文字違いの別人なので、だから何?という話ではあるんですが、何となくダークソウル3を感じらえて嬉しいねという話です。

 

そして、個人的にブラボを感じた部分が、主に地下世界、永遠の都です。

ルーンベアに追われながら、逃げ込むようにエレベーターに飛び乗り、地下へと下降していくとなんとそこに広がっていたのは一面の星空!ビックリですよね。星といえばBloodborneと連想してしまうタイプなので、もうこれだけで「ウワ!ブラボ!」となってしまいました。

 

ボスの中では、アステールやエルデの獣といった大いなる意志とやらに連なる存在が非常に上位者をしていて好きでしたね。

 

それと、星の探究とか月の魔術とかなんか宇宙関連のワードがバンバン飛び出してきたり、ステータスに神秘があったり、状態異常に発狂があったりで凄いブラボだ!!みたいに思えるものが多くて、ブラボ大好きマンとしては嬉しかったですね。

 

あとは、ブラボと言えば獣の病だと思うんですが、今作でも人から獣へと変化する敵が登場します。私が出会った限りでは1体だけだったのですが、アレは何だったんだろう……。見た目はただの亡者なんですが、倒すと大型の獣人に変化するという……。アレの正体はわかりませんが、ブラボ感があるなと思った出来事のひとつです。

 

 

広大なフィールド

今作はオープンフィールドということもあって、とにかくマップが広い!!高速で移動出来るトレントに乗ってもまだまだ広い!!これはとんでもない広さですよ。

地上だけではなく、地下世界まで広がってるんだから本当にすごい。マップの探索が一番時間がかかったと思う。

 

マップ自体も多種多様で、緑豊かな大地から火山、赤い空の病んだ大地、湖、雪山等々かなりのバリエーション。敵の種類も豊富で飽きない。と思えばどのマップにもいるな、みたいなやつもいたりして。そういう敵にはきちんとそれまでで培ってきたセオリーが通じて楽しいっていうバランスが良かったですね。

 

マップの隅から隅まで探索したい私みたいなタイプの人は、ものすごい苦労したんじゃないかな。でも、いつもフロムゲーは「もっとたくさんやりたい」と思わせてくれるので、割とこれくらい広大なマップを探索させてくれると満足できるかも。私は満足です。

 

それと、探索するときちんとそれに対する報酬があるのも良いですね。報酬というか、発見というか。

探索してダンジョンを発見して、その中でアイテムを見つけたり、マップ上でボスと遭遇したり(勿論倒せば報酬がある)、探索するメリットがあるというのは良いなと思いました。探索のしがいがありますし、モチベーションにもなりますしね。

 

ボス関連

フロムのアクションゲーと言えばやっぱり強力なボス!これは外せない要素だと思います。

いくつか行っていないダンジョンもあるのですが、大体のボスは倒したんじゃないかな。

やってみての感想としては、今作のボスは全体的に隙が少ないなと思いましたね。隙が少ないというか、攻撃のタイミングが掴みづらいという感じ。相手の連撃がいつ終わるのか、隙がどこなのかが分かりにくい。それもあって、非常に苦戦することが多かったです。

ただ、今作はその為に遺灰システムもありますし、そういうものを活用してねってことなのかなとも思いますね。

 

とにかく今作は強力なボスが多くて、やり応えという面では非常に満足いくものでした。特に、序盤はステータスも低いので、完全に対応しなくてはならない場面が多く、苦労してボスを倒した時の達成感もひとしおです。まぁ、後半もある程度のゴリ押しが効くとはいえ、言うほど甘えられない場面もあるので、達成感については後半でも全然味わえます。

このボスを倒した達成感というのは、この手のゲームの絶対的な魅力だと思いますね。

 

遺灰

ボスでも少し触れましたが、今作から追加された遺灰システムについてです。

特定の場所で味方を召喚することが出来るシステムですね。これはとにかく便利で、仲間と戦ってる感があって非常に良かったです。ぼっちにも優しい!

道中で召喚すれば、大量の敵にもそれなりに簡単に対処することが出来ますし、ボスで召喚すればタゲ取りやそもそも強力な遺灰も多いので、火力を出したり状態異常をかけたりしてくれて、格段にやりやすくなります。

強すぎるような……という気もしますが、別に使わなくてもいけますし、これのお陰でクリア出来ない!もうやだ!とはなりづらいんじゃないかなとも思います。

 

ちなみに私は結晶人とティシーがお気に入りでした。打撃属性の敵がいなければ結晶人はかなりの耐久を誇りますし、ティシーは火力がめちゃくちゃ高くて回避もしてくれるので物凄い働いてくれますので、オススメです。

 

美しいグラフィック

これはフロムのゲーム全般そうなのですが、とにかくグラフィックが綺麗!広大なフィールドと相まって、感動すら覚えます。漂着墓地の扉を押し上げてリムグレイブに出た時は本当に感動しました。

聳え立つ黄金樹、彼方まで広がる風景、地下世界で見上げた星空。風景が綺麗だとスクショした場面は今までのシリーズ中最多だと思います。

 

これは風景だけの話ではなくて、翻るマントや輝く魔術や祈祷などプレイヤーの攻撃や巨大なドラゴン、巨人、カニエビタコなどの迫力の説得力にも一役買っていると思います。

今作は巨大な敵が多く、広大なフィールドに巨大な敵がいるという場面は実在感マシマシで最高に興奮するんですよね……。テンション上がっちまうぜ。

 

戦技と戦灰

ダークソウル3にも登場した戦技システム。正直、3の頃はまだ洗練されたものではなく、粗も多いシステムだなという印象でした。

今作では戦技に対応した戦灰があれば、好きな武器に好きな戦技をつけられるようになりました。

これは本当に素晴らしいシステムだなと思います。効率を求めて強い戦技を付けるも良し、ロマンを求めてカッコイイ戦技を付けるも良し。プレイヤーの遊びの幅がさらに広がるんですよね。そして、自分専用の武器を作り上げる感覚を味わえるワケですね。

戦技によって付けられる武器の制限があったり、そもそも戦灰を入手している必要があるなど、多少制約はあれど、プレイしていてどの武器にどの戦技を付けるかを考えるのは凄く楽しかったですね!

 

これはどうなん……ってなったとこ

強モブの多さ

今作は過去作に比べて圧倒的に強モブが多いと思います。それに抗するだけの武器、戦技、魔術に祈祷などもあるからだとは思うのですが、複数配置やら無限強靭モブやらも多く、かなり苦戦させられました。

どの作品にも、ボスだった敵がモブになって出てくるという場面はあったのですが、今作はフィールドが広く、ダンジョンも多いことからそれがかなり顕著で、ボスだった敵が大量にモブとして登場します。それも強モブが多いと感じる原因のひとつかなと思います。

もっともこれに関しては、ダークソウルではデーモン遺跡に大量のデーモンがいたりしましたから、今に始まった話ではないんですが……。だから良いという話でもないような……。

 

個人的に一番印象に残ってる強モブは、王族の幽鬼ですね。回復祈祷でダメージを与えられるという情報を知らなかったので、かなり苦戦しました。というかそもそも、エブレフェールが地獄のようなマップでした。二度とやりたくねえ……。

 

複数ボス

これについてはもう多くの人が思うんじゃないかなと思うんですけど、複数ボスが今作はかなり多いなと思いましたね。

別に複数ボス自体は良いと思うんですよね。オンスモとかアリアンデルとフリーデとか個人的には良ボスだと思うボスもいますからね。

ただ、今作に多く見られるのって、ただ2体出しましたとか3体出しましたみたいなのが多いんですよね。お前のことだぞ結晶人

コレがマジに面倒くさくて、ただいっぱい置いたら難しいっていう難しさって、あんまり攻略のモチベにはならないんですよね。バカバカしくなるというか……。

こういうボスには遺灰なり白なり呼べよってことなんでしょうが、なんだかね……どうなんこれ?とはなりましたね。まぁプレイ自体を投げるレベルのことではないんですが。

 

鍛石の入手

これは個人的に、っていう前提で話すんですが、いろんな武器にいろんな戦技をつけて遊べるという利点が今作にはあるのに、武器を強化する鍛石がかなり貴重品なんですよね。探索をしっかりしていけば最終的には最終強化直前までの鍛石は無限に購入出来るようになるのですが、それもしっかりと探索した場合。

店売りもされるものの、そもそも商人自体も少ないですし、買い切りなので補充もされない。敵のドロップもあまり無いと、いろんな武器を試してみたいという人には結構つらいんじゃないかなと思います。

ラソンも結構な苦行ですし、いろんな武器が使えるっていう利点をもう少し活かす方法は無いものかねえと思ってしまう次第。

 

数え上げる呪い

これは血の君主、モーグに関して。

モーグが第2段階に移行する際に行う技、数え上げる呪い。これは出血の状態異常を3度に渡って行うもので、浄血の結晶雫を調合した霊薬を使用することでダメージを抑え、怯みを無効化することが出来ます。

ただし、これを手に入れるには血の狩人、ユラのイベントを進める必要があり、場所も第二マリカ教会なので、モーグウィン王朝と無関係な場所です。さらに、ゲーム中ではモーグの数え上げる呪いについての記述は、当の浄血の結晶雫のフレーバーテキストにしか無く、これを入手せずにモーグに挑んだ人は「これどうするの!?」となること請け合いといった具合です。

霊薬の調合が固定される、という点はまだしも、モーグの技とその対策についてなんの情報も無いというのはいささか不親切な気もしました。回復ゴリ押しでも一応どうにかなるのですが、モーグはこの数え上げる呪いで回復も行うので、浄血の結晶雫が無いとダメージを与えて回復をチャラにすることも出来ず、不利にならざるを得ません。

 

倒してから、流石に……?と思ったことのひとつでしたね。しっかり探索しようね!と言えばそれまでだなとも思うのですが……。こう、ヒントとかさあ……。

 

総括として

つらつらと書いてきましたが、総じて「めっちゃ楽しかったし満足!」というのが感想です。

マップの隅から隅まで探索していれば、プレイ時間も比例して伸びていきます。プレイしていて楽しいゲームなので、やってもやってもまだまだ先があるというのはかなりやりがいがありました。

フロムゲーの入門編としても、個人的にはアリだなと思います。コレかSEKIROかなぁ。正直まぁどこから始めても良いとは思いますが。

とりあえず私はNPCイベントの回収だったり、別ED見たりと2周目以降も楽しみたいと思います。まだまだエルデンリングは楽しめそう!